旅行日程:2014年6月28~29日(1泊2日)

旅の概要、レンタル会社などの基本情報は
前編:これぞイギリスの夏!憧れのナローボートで旅をする!


普段、ロンドンで生活していてもよく目にする運河。

自宅がリージェントカナルにほど近いため、よく週末ナローボートに乗っている人たちも見かけるのですが、その運河は特にバーミンガム・マンチェスターを中心にイギリス全国に張り巡らされ、そのネットワークはなんと約3000km。

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素敵なナローボートに出会うとつい写真を撮ってしまいます。
こちらはドアがシック!


何でも、産業革命時代に石炭や氷などを運ぶ輸送路として発達し、その後蒸気機関車の出現で一度は役目を終えたものの、近年レジャー目的での利用が見直されてるんだとか。

そんな数ある運河から今回訪れたのはオックスフォードカナル
ロンドン中心部から車で1時間半(電車だと2時間)、日帰りでも十分可能な距離です♪

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旅するのはこーんな感じのカナルです。
 


土曜日の土砂降りバース(Bath)観光とはうって変わり、ナローボートトリップの日曜日は快晴!

 集合時間の10時半に合わせ、ホテルで朝食をかき込み急いで向かいます。

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 今回宿泊したB&B「FAIRLAWNS DUEST HOUSE
朝食が各自のオーダーに合わせて出来たてが出てくるのが嬉しい♪
出航地点までは車で20分ほどの距離。歩いて行ける距離に美味しいレストランもあって便利です。


集合地点に向かうと、そこには早速ナローボートがずら~り!

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初めて見る、ナローボート小屋?メンテナンススペース?のようなところも。


どのボートが自分たちのかな~♪とわくわくしながら、自分たちの講習の順番を待ちます。

待ち時間に、オフィス併設の売店を物色。

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デイトリップから長期利用まで、生活に最低限必要なものは一通り揃いそうな店内。
が、やはりコンビニレベルになってしまうので、宿泊組の方は食材などは事前にスーパーで調達しておかれることをお勧めします。

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何に使うのか分からない、紐で編んだ袋…?やボート用品まで。
 

今回お菓子は既に調達済みなので、ミネラルウォーターと紅茶のティーバックを購入。

そしてこんなものを発見…!

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役割分担缶バッチ!


いくつかある種類から4人分を購入し、じゃんけんで役割分担。


…勝った~~!!!!
選ぶのは迷わずキャプテン!


気合いが違いますからね、気合いが。

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調子に乗って売店で買い足したキャプテン帽。笑
日中の日よけになって思いのほか重宝しました。





 
そうこうしていると、わたしたちの講習の順番に。
割り当てられたボートはこちら!

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我らが相棒、JOLLY号
おどけた顔した憎めないやつです。うんうん、いいではないか。 

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ボート内にはミニキッチン、水洗トイレ、リビングスペース、デッキスペース。
乗組員4人、デイトリップということでベットルームはなし。


ボート内の案内、トイレの使い方、水門(ロック)の仕組みなどをテンポ良く説明を受ける私たち。

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水位の異なる場所を通過するために設けられた水門(ロック)。
おもちゃのボートと水門の模型を使って、説明を受けます。


続いてはいよいよ、操縦方法
ボートの操縦に必要なのはたった
エンジンアクセル

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こちらがエンジン。車と一緒で鍵をさして回すだけ。

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(左手)黒いレバーがアクセル。1速から4速ぐらいまでギアのレベルがあって、奥に倒せばパワーアップ。
主に1速と2速しか使いませんが、2速でも出るスピードは歩くスピードより少し速いくらい。手前に倒すとバックします~

(右手)金色の棒が舵。右に振るとボートが左へ、左へ振るとボートが右へ曲がる仕組み。
車と逆なので、慣れるまで結構大変。


ハンドルを切った方向と逆に曲がることに加えて、更に意外と難しいのがこの運転席(操船デッキ)が船の最後尾にあるということ。

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こんな感じ。只今後ろで運転中。

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操船デッキから見るとこんな感じ。船の先頭までが長いので進行方向が見えづらい…!
これ、25m級のナローボートだったら確実に前見えない。笑


そんなこんなで講習を受け、代表で夫が試運転をしていると隣にいたガイドのお兄さんが「じゃ!OKだね!楽しんで!」とぴょーんと岸に帰ってしまった。。
運転ガイド、ものの数分。。えっ、そんなんでいいの!?汗

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ぐんぐん遠ざかっていく船着き場…とお兄さん。。
大丈夫かな…

 
さぁ、ここからいよいよ自分たちだけのナローボートの旅がスタート!


トップバッターは試運転に引き続き、何でも案外器用にこなすが担当。
初めの方こそ舵を逆に切ってしまい、ゆらぁぁっと岸にぶつかりそうになりながらも、すぐにコツを掴んだ様子。
うんうん、いい感じ。

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たまに覆いかぶさる木の枝をよけきれず、正面突破。



次なる運転手は、一人前にキャプテン帽をかぶったわたし
一度設定したアクセルはいじる必要がないので、舵レバーのみを操縦するのですが…

む…難しい…!!!!!恐いぃぃ…!泣


ちょっと舵を切っただけでぐーんと曲がってしまうし、舵は曲がりたい時だけきればいいと思っていたら大間違いで、まっすぐ直進するためにも常に舵を右に左に微調整を加えていなければいけない。
一瞬でも気を緩めたり目を離すと、ただでさえ狭い運河。。岸や停泊中のボートにぶつかりそうになります。

もちろん人との会話を楽しむ余裕などあるわけがなく、顔面表情筋を全てひきつらせ、喉カラッカラに。
ものの数分でバトンタッチ。。

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どの写真も虚ろな目をしています…


続いては友人ご主人
車の運転が好きというだけあって、(…というお言葉に甘えて旅行の際はいつも車に乗せてもらっている笑)抜群の安定感。

やっぱり車もボートも、乗り物好きには通ずるものがあるんでしょうか…。
やっぱり車の運転ができないとボートも難しいのかな~
むー。意外とナローボート難しいぞ…

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進行方向を見据える、鋭いまなざし。


最後は友人

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なにこの余裕の表情!リラックスした姿勢…!!!!!!


悲報。
どうやら、使い物にならないのはわたしだけの模様。

…泣。



そうこうしていると、突如目の前に現れた橋

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この橋、どう考えても船の高さ的に下をくぐれない…。

え…ここで行き止まり
ガイドのお兄さんこっち方面(北行き)がお勧めだって言ってたのに、ここで行き止まり…?
先に出発したのにさっき引きもどしてきてすれ違ったボートは、もしやそのせい…!?


しばらく唖然とエンジンを切って橋を眺めていると、たまたまその橋を渡ろうとしていた地元のおじいさんが、陸地から何やら話しかけてくれている。
何だろう?と思っていると、なんとこの橋をひょいと持ち上げてくれました!

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こんな感じで案外簡単に片方が持ち上がる仕組みに!

帰りに今度は自分たちでやってみたら、こんな感じ。

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橋につながれた鎖を、体重をかけてひっぱるだけといういとも簡単な仕組み。


このおじさんの出現がなかったら、まさか橋がこんな風になるだなんて想像もつかず、諦めて引き返すところでした。よかった~。おじさん、ありがとう!

ナローボートに乗ってゆっくり旅をしていると、こうした地元の人との触れ合いがあったり、運河沿いを散歩する人たちと挨拶を交わしたりして、人との交流が生まれるところも楽しいです。


その後もあまりに使い物にならないわたしのキャプテンという肩書きがはく奪されそうになったり、乗組員よりわたしの存在が疑問視されるようになるものの、運転、突然のハプニングでカラッカラの喉を癒しにしばしティータイム

売店で紅茶のティーバックを買っておいて正解でした~。
やっぱり暖かいものを飲むと、ほっとリラックスできますしね♪

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ガスコンロひとつ使うのにも大騒動。
マッチ、使えますか?わたし得意ですよ。


暖かいお茶をすすりながら、静かにひた走るナローボート。

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こーんなのどかな自然を眺めながら、ゆっくりゆっくり進みます。

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運河沿いにぽつぽつ現れる、きれいにお庭の手入れがされた家。

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すぐ側では放牧中の牛が水を飲みに来たり…

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お散歩中のわんちゃんも。

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停泊中のボート横を通る時は静かに波を立てず、ぶつけないように慎重に…
(わたしは最後まで停泊中ボート隣は運転しませんでした。。恐いから。。でも恐いからといって運河の端を行きすぎると浅瀬になっていて座礁します。座礁したら備え付けの棒で河底をつついて脱出。結構焦ります。)


本当に静かでのんびり。
あぁ~~~これがナローボートだぁぁ~~!!!

と、満喫しているところで出くわした看板。

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Lock…水門だ~!!!!


いよいよここからが本ハイライト! 
ナローボートの醍醐味、水門を通過します!

水門(ロック)とは、高低差のある運河の水位を調節して、ボートが通れるようにするための装置のようなもの。

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こんな感じ

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①水門を境に水位が異なるので、まず一つ目のゲートを開けて水門内に侵入
ボート操縦係水門開け閉め係の二手に分かれます。

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結構重いです。腰に来るけどがんばって!

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②ボートが中に入ったら、先ほど開けたゲートを閉める。

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このときはボートの屋根と陸地が同じくらいの高さです。

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③進行方向の水位と同じくするため、2つ目のゲートの扉を少しだけ開き水を水門内に注入する。

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ボート備え付けの工具で、バルブをきりきり回すと水門が開き、水が注入。

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ちょっとずつボートが上がってきたでしょ?♪
ここでは十分に水がたまるまでしばしのんびり。

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④水位が同じくなったら、ふたつめのゲートを開けて通過!

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もう一度がんばって!
地元のおじさまも手伝ってくれます♪

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そうしてようやく通過~!!!
水門開け閉め係の3人は、最後岸からボートに飛び乗って水門超え完了!



ひとつの水門を超えるのに、約15~30分。(水門のサイズによる)
みんなで力を合わせてひとつひとつの行程をこなしていくので、初めて水門を突破できた時はものすごい達成感! 

今回の約7時間の行程ではこの水門が2箇所(往復4箇所)ありました。
2度目の水門はもう手慣れたもの♪


出発当初は存在意義を問われたわたし(笑)も、旅の後半は紅茶片手に運転できるほど上達!
なんと、ボート内ではお昼寝タイムを提供できるほどの腕前になりました♪

まっすぐ進むのに、まず右へ舵を切ってくいっと左に舵を切って…というのを繰り返す。
この手こずり感が楽しい♪

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もう顔はひきつってませんよ♪笑


最後はカモに先導されての帰着となりました。

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たっぷり、約8時間の旅。
初めは日帰りで物足りないかなー?と思っていたけど、意外とこれで十分!
これでも翌日右腕筋肉痛者が続出するほど。


想定外だったのは、 4人だと案外終始忙しなくてのんびりできる時間が短かったこと。座礁、跳ね橋、ロック…トラブルつづき。笑
この人数だと何かある度に全員フル出動ですからね!
本当にのんびりできたのは、旅の復路1時間くらいだったかなー?

そして、運河沿いに期待していたパブやレストランが現れず、ランチを食べ損ねたこと。
ということは、もちろんボートで乾杯~!もできずじまい。。


なので、今後行かれる方へのお勧めは参加人数は5~6人、
出発前にランチ候補場所をしっかり確認しておく

ことをお勧めします。

ランチの候補場所は、ガイドのお兄さんが地名をさらっと教えてくれたのですが辿りついたのか、ついていないのか…。そもそも自分たちの現在地がイマイチわからず。。
通過する橋にひとつひとつ番号がふってあったので、「何番の橋を超えた付近か」まで確認ができていると間違いないと思います。

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あとは防寒着雨具(カッパのような手がふさがらないもの)、食糧と飲み物
動きやすい服装、滑りにくい足元で。

お天気の変わりやすいイギリスでは、いつ雨が降るかわかりませんしね。
今回はなんとか雨に打たれずに済みましたが、寒さに震えて雨に打たれながらのボートの運転は心が折れそうです。。


最後に!
今回ナローボートに乗ってきたという話を、夫の会社の同僚(イギリス人)に話すと、こんな興味深い情報をくれました。

arp


やばっっっ!!!!!笑

29個の水門が連なるそうです。その名も「Caen Hill Locks」。
超えても超えても立ちはだかるロック相手に、お仲間との結束を高めたい方はぜひどうぞ…笑

わたしは見物にだけ行ってみたい。笑
Bathの手前(東側)にあるようですよ。


イギリスの夏を満喫!
ナローボートの旅、ぜひお試しください♪


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