■2013年11月25日

2泊3日で、初のイタリアはナポリへ週末旅行に行ってきました。
何となく暖かいイメージの南イタリアですが…実際は寒かった。。
最高気温15度という予報に希望を託して、コートを持たずに出かけたのが仇となり、まんまと風邪をひいて帰ってきました。

italy
ナポリは長靴のちょうど足首辺り。ロンドンからは直行便で約2時間半。
日程は2013.11.22(金)~2013.11.24(日)の2泊3日。



さて。初めて訪れたナポリ。
寒いだけではなかった。

最近は週末の旅行が立て込み、本格的に情報収集を始めたのが旅行2日前。
久々の2泊だし、どこを観光しようかな~♪とネットで情報を集めていると、目に飛び込んでくるのは

治安が悪い、マフィア、羽交い絞め強盗、ごみ処理問題(ごみで溢れかえる一時期のナポリの写真、これもマフィア絡み)、凶悪都市…

なんとも物騒な単語たち。。
どうやら、美食の街ナポリで毎日ピザとワインでほろ酔い観光~♪
というわけにはいかなさそう。

慌てて過去にナポリに旅行に行ったことのある友人に相談すると、現地で人気のレストラン情報、タクシー詐欺にあわないための定額料金制の話、そして滞在ホテルのおかみさんに「(地図を広げて)このエリアとこのエリアと…この道には絶対入っちゃダメ!」と厳重注意されたという体験談。。

最後の話が重く響き、ますます不安と緊張感を募らせての出発となりました。


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ホテルのあるスパッカナポリ(ナポリの旧市街の下町)の風景。
街中落書きだらけ。落書きの量と治安の悪さって比例するってどこかで習ったな…汗

 
初日、ナポリ空港に着くと空は真っ暗。そして土砂降りの雨。
バスと徒歩でホテルへ向かう計画を変更して、タクシーでスパッカナポリという旧市街の下町へ。

一度チェックインし、20時に予約したディナーのお店へ歩いて向かうのですが、このとき空港からホテルまでタクシーで来て良かった…と実感することに。

悪天候の夜のスパッカナポリは人気がなく暗い。恐い。

貴重品は持たずに(腕時計も指輪も全部外して)、軽装で、かつ早歩きでレストランまで向かいますが、頭によぎるのはネットで見た物騒な単語たち…。
背後でバイクの音がするたびにびくっと身を縮こまらせて、ただでさえ息をつめて早歩きで歩いているので、既に頭は軽い酸欠状態。

幸い徒歩5分で辿り着いたレストランはとっても素敵で、かつとっても美味しい!
後で調べたら、ガイドブックのトップに載っているようなミシュラン1つ星獲得のお店でした。

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お店のお勧め、モッツァレラとエビを生のまま使ったラザーニャ(前菜)
お店はPalazzo Petrucci(HPはこちら
モッツァレラチーズの味が…普段食べてるのと全然違うー!美味しい! 


初日は美味しいイタリアンに舌鼓を打ち、 無事にホテルへ帰りつき迎えること2日目。
この日は朝からスパッカナポリ内の散策と、昼からは火山灰に埋もれ一瞬にして滅びてしまった古代ローマ時代の都市:ポンペイへ。


夜が明けて、明るいスパッカナポリの町並みは…

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ホテルの窓から見下ろした風景

細い、路地裏のような道が入り組んだ町中。
そういえば日本人観光客はおろか、アジア人自体が全くいない…。
現地在住者の人でも、治安が悪いのであまり寄りつかないらしいスパッカナポリ。

狭い路地をひとつ抜けると、全く人気のない道が現れたりして、そこは日中でも暗くて静か。
思わず、その先へ進むのをためらいたくなるような雰囲気の小道もたくさん。

危険だから立ち入ってはいけないエリアがあるのは、知ってる。
でも、肝心の「どこがそのエリアなのか」が全くわからない。

そんな私は、人気のない小道に出くわすたびに、心臓が縮込みあがる。
1階の住宅の窓からは、おばあちゃんやおじさんが、無表情でじーっと私たちの動きを見てきたり…


そんな緊張感あふれる町並みに加えて、溢れかえる排気ガスとゴミと煙草の臭い
町中いたるところでタバコが吸われていて、タバコの匂いがもともとあまり得意でない私は、臭いと緊張感と不安と恐怖で若干吐き気を催す始末。。汗
せっかく美食の町に来ているはずなのに、食欲は全くわかない。。

そして極めつけはスペインでも体験した、人種差別主義者の親子との出会い。。
心、折れそう。


正直、2日目終わるまではナポリという町が好きになれなさそうだった。
1日極度の緊張状態が続いているせいか、夜もあまり寝つけず、もうこれは何かの修行に来てるのか、と思ってしまうくらい。笑

そんな暗い、マイナスのイメージが一新したのはナポリ滞在3日目。


3日目は相変わらずの雨予報だったものの、昨日よりも遅めの時間にホテルの外へ出てみると、今までにない活気に溢れた町。

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礼拝帰りの地元民と、観光客とでごったがえす中心地。
年末の築地やアメ横を思わせる風景。
賑やかで活気があると、自然と気持ちも明るくなりますね! 

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大音量でイタリアの演歌のような音楽を流すCD売りのおじちゃん。
意外と大人気。

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ふらりと立ち寄った立ち飲みバルが大当たり!
この旅行で口にしたもののベスト3に入る味のカプチーノ。
常連っぽい地元のおじさんは、店員さんに「おっ、今日は日本人のお客さんが来てるねぇ」と言ってたり。

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注文せずにカフェのテーブルを利用するお客さんといたちごっこのやりとりを続けるお兄ちゃん。
お客さんとの(たまにはケンカのような)やりとりが面白い。

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パスタ屋さん。
お店の軒先には大きなパスタがずら~り!

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せっかくだから買って帰ろうかとも思ったけど、こんな大きなパスタどうやって調理するのかわからず…
買えずじまい。


今まで出会ったことのない、賑やかな町中で、
大声を出したり、笑いかけてきてくれたり、ドラマのようないたちごっこを続けていたり…

ほとんどと言っていいくらい、アジア系の人に出会わなかった町中で優しくされると、一気に自分がこの地に受け入れられたような気さえして、心の中に抱えていたもやもやがすーっと晴れていく。

今こうして書いていて気付きましたが、わたし自分で思っていた以上に人に傷ついてたみたいです。。
でも、その傷を癒してくれるのはやっぱり人なんですよね。

Vedi Napoli e poi muori!(ナポリを見て死ね)"

ということわざ。
本来は湾岸一帯をはじめとする風光明媚な景観を見てから死ね、といった意味で使われているようですが、風光明美な景観以外にも色~んなものを見て、そして考えてきたような気がします。

この3日間で喜怒哀楽全ての感情に出会ってきました。
たった3日間なのに。
普段「喜・楽」の感情はよく湧きますが、最近怒って悲しんだのはいつだっただろうか…。

そして自分だけでなく、地元の人のいろんな感情も見えた気がする。


ナポリはイタリアの永遠の劇場

人でごった返す日曜日の町中は、まさにそんな言葉がぴったりの町でした。

今では少しだけ、ナポリの魅力がわかった気がするな~。


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